このレビューはネタバレを含みます
三軒茶屋中央劇場で「PVC-1」を鑑賞、ほかに見たい映画がなかったのでしかたないが、コレが史上稀に見ぬくらいにイライラする映画で。。。
舞台は南米コロンビア、武装した集団が農家を営む一家の家に強盗に入り、1500万ペソの金額を要求してそのまま姿を消す、その際に一家の母親の首にプラスチック製の容器の爆弾をはめて行くんだが、まずその爆弾の仕様があまりにも分からなすぎる。。。
時限式なのか何なのか、「リモコンは我々が持っている」のセリフ以外は全く説明のないまま、一家の父親と娘の三人で爆弾処理班との待ち合わせ場所まで向かう、それもトロッコで。。。あー、イライラする!
ときおり甲高い音を立てて母親と観客をビビらせるクソ爆弾、そのたびに驚いてイスから転げ落ちそうになる、でも爆発する気配もなく処理班との待ち合わせ場所に到着するも、処理班の影も姿もなく、仕方なく一服する父親、おい!爆弾だぞ!何をのんきに構えてるんだ!泣きわめくだけで、なんの役にも立たない娘、あー、イライラする。。。
しばらくたつと一台の乗用車が現われ、処理班とは名ばかりのさえないおっさんが現れる、しかもヨメと娘を連れて。。。おい!何度も言うが爆弾だぞ!コトの重大さを理解してるのか?!おもむろに車の中からナイフとローソクとペンチを取り出す処理班のおっさん、おい!まさかそれで爆弾解体か!?ローソクの炎でナイフを熱して、爆弾と思われる装置の容器に切り込みを入れる処理班のおっさん、おい!糸ノコかなんかねーのか?!あー、イライラする。。。
よーやく現れる処理班らしき集団、コレで一安心と思いきや、あまーい、結局現場の整理をしただけで、何もしない連中、なんなんだ!あー、イライラする。。。
とにかく緊迫した状況なのに、誰ひとり焦っておらず、いや、焦ってはいるけど、その解決策があまりにもその場しのぎで稚拙で原始的、こりゃ、助かるものも助からんだろ!あー、イライラする。。。
しかも、驚いたコトに、実話を元にした映画らしい、間違いなく生涯一、イライラする映画だった。
まあ、あれだけハラハラ、ドキドキ、イライラさせるんだから、名作には違いない、機会があったら是非見て欲しい。
驚きの結末に精魂着き果てること間違いなしだ!!!