みおこし

レディ・イヴのみおこしのレビュー・感想・評価

レディ・イヴ(1941年製作の映画)
3.9
スクリューボール・コメディの巨匠プレストン・スタージェス監督にとっても、主演のバーバラ・スタンウィックにとっても代表作であり、1941年のニューヨーク・タイムズの年間映画ベスト10では『市民ケーン』を抑えて1位を記録した傑作をようやく鑑賞…!もうありとあらゆる配信サービスやTSUTAYAで探したのですが、なかなか見つからずようやく念願叶いました~!

ビール会社の御曹司でありながら、蛇の研究に没頭しているちょっと風変わりな学者チャーリーは南米でのフィールドワークを終え、豪華客船で帰国の途につく。そんな彼に近づいた女詐欺師のジーンは、チャーリーを夢中にさせることに成功するが、だんだん2人は本当に惹かれあい始め…。

すっごく面白かったです…!!スタージェス監督といえば『サリヴァンの旅』がツボだったのですが、本作でもユーモア溢れる脚本がとにかく見事だし、クスっと笑ってしまうオシャレな演出の連続でとても好き!洋画ならビリー・ワイルダーやエルンスト・ルビッチ、邦画なら三谷幸喜さんが好きな方はどんぴしゃだと思います。
当時西部劇や社会派の作品への出演が多かった、名優ヘンリー・フォンダのコメディ演技を堪能できる時点で貴重だし、なんといってもバーバラ・スタンウィックがとにかく魅力的で相性ばっちり!美男美女による共演、まさに目の保養になりました…!

詐欺師だったジーンにピンチが降りかかり、それをきっかけにとある大変身を遂げる…という展開は、女性にとって永遠の憧れであるシンデレラ・ストーリーそのもの。最後まで観るとタイトルの”レディ・イヴ”の意味が分かって、じーんとしました…!
もちろん「そんなことあるわけないじゃん!」とツッコミを入れたくなるご都合主義的な展開もあるのですが(笑)とにかく主役2人の掛け合いが楽しくて楽しくて、そんなこと関係なく素直に笑えて素直に感動できた作品でした!
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