るるびっち

ジゴマのるるびっちのレビュー・感想・評価

ジゴマ(1911年製作の映画)
5.0
映画における珍品で骨董品。
元祖クリフハンガー(連続活劇)。歴史的記念碑、ジゴマが見られるだけで大感動。
なので、中身がかなり端折っていて、つぎはぎだらけでも大満足。
変装を得意とすると言いつつ、化けやすい老人姿ばかりなのがご愛敬。しかも正体は、脂っこい小太りオヤジだから怪盗のスマートさはあまり感じないけど・・・
それを想うと歌舞伎の『弁天小僧』は、若い娘に化けるのだから、江戸の方がポップだよなぁ。
しかし神出鬼没で騙し騙されの逆転劇。変装やカラクリ仕掛けのアジトの楽しさが、後のフリッツ・ラングから江戸川乱歩、仮面ライダーのショッカーにまで影響を与えたと思うと、う~ん偉大だ。
『ジゴマ』なければ、全てのアクション映画はなかったのである!! 多分・・・
なので満点。
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