おじいちゃん・おばあちゃんをターゲットにした「ステレオタイプな昭和風ヒューマンドラマ」を想像していたが、だいぶ毛色が違った。
石田ゆり子に「おっさん」を連呼させることで何でもない夫婦関係を "他人同士" のように仕立て上げ、感情移入させようとしているわけね。つまり「中年のためのアイドル映画」なのよ。石田ゆり子の見た目(多少おばさんになっても……) のファンである私にとってはヒジョーにくすぐったい要素なんだけど、、。
しみじみムードながらも、主演の二人が終始画面の中心を占拠しているという点において、実際のところは "胃もたれ系映像" であり「役者に興味ねぇわぁ」って人にはつらい映画ですね。石田ゆり子の見た目のファンと言いつつも、私はそれだ。
暴力のない『HANA-BI』(97年)って感じ。迷い込んで観てしまった。