ムック829

トムボーイのムック829のレビュー・感想・評価

トムボーイ(2011年製作の映画)
4.0
引っ越してきた10歳の少女ロールは「ミカエル」と名乗り男の子のふりをするも、やがて少女リザに惚れられてしまう。

ずっと見たかった作品がアマプラ100円レンタルに来ていたので即ポチ。「燃ゆる女の肖像」のセリーヌ・シアマ監督作ですね。
まずポスターの子が女の子と知ってビックリ。トムボーイとはおてんば娘という意味なんですね。
で、この子がまあホントに綺麗な顔立ちで立ち振舞いも堂々としていて。
他の同年代のガキんちょと比べたらイケメン過ぎて女子が惚れるのも分かるというもの。私でも惚れる。

しかしそんな彼女が男の子のフリをしてやってることがあまりにも衝撃的すぎた。
だって同年代の少年に交じって「上半身裸」でサッカーしたり取っ組み合ったりしてるんですよ。
撮影当時11歳くらい?思春期に目覚め始めたであろう年齢の女子にそこまでさせる?っていう。
そしてなんとなく男子に憧れての行動でしかなさそうなのが困りもの。いやー難しい、分かんない。
でも子供のすることは分からないで済ましてはいけないんだろうな…。

やがて彼女の素性がバレる時は来て。ストレートに感情をぶつける子供の残酷さがちと辛いけど、救いのあるラストにはホッとした。
ある意味燃ゆる女の肖像以上の衝撃作でしたね。
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