なだ

トムボーイのなだのレビュー・感想・評価

トムボーイ(2011年製作の映画)
4.1
女のコの体に男のコの心が入ってしまった。そんな感じの子どもの世界をセリーヌ・シアマ監督は巧みに表現。
子ども達の心の動きが手に取るように解る。

学期休みに10才のロールは転校。新しい土地、新しい家族(親の再婚)、新しい友達。

本当の自分になりたかったのか、男の子だと嘘をついて外の世界と関わるロール。
そんな嘘は新学期でバレてしまうのではないか?

男やもめの父が無頓着でロールに女児らしい服装をさせて来なかったのは、本当はロールを理解していたのかな…

親の目線と子どもの目線、そして世間の目線。
誰もが経験する新しい環境での不安や心の変化を繊細に綴っているところが素晴らしかった。

ラストシーンはロールの未来を暗示させる。凄い!セリーヌ・シアマ監督にまたもやられた😂
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