唇で語る世界観
アマプラで見つけたのでそういえば昔TUTAYAで借りてみたなと懐かしい気持ちで視聴。
一時期めちゃくちゃアリスにはまって、原作はもちろん、映画ではディズニーアニメの不思議の国アリスや実写版のタイトルも覚えていないようなやつとか、最近だと例のティムバートンのアリスも見た。
で、これはその中でも一番シュールだと思う。クセ強めの国のアリス。
ディズニーアニメ「不思議の国のアリス」が原作のアクをうまく覗いて万人受けのする味つけなのに対して、こちらはアクだけ集めて煮詰めたでろんでろんの何かという感じ。
(ついでに言うならティムバートンのアリスインワンダーランドは砂糖強すぎの色カラフルすぎのアメリカのお菓子で最初に頭に浮かびそうなレインボーカップケーキ。私は何を言ってるんだろう。※個人の感想です)
時代を感じさせるストップモーションアニメと実写を組み合わせた演出で、そういえば平成何年のNHK教育はこういうストップモーションで作った5分未満のアニメが多く放映されていたような気が、するようなしないような気がしたような気持ち。
原作のアリスのイメージとはかけ離れているので、それまでアリスと言えば金髪で青い目に頭には黒いリボンで青いエプロンワンピースという一辺倒なイメージしかなかった高校生の私は初見でアリスというタイトルの違う何かをTUTAYAで借りてきたかと戸惑ったが、大人になってからこういう世界観のアリスをモチーフにしたアート作品なんだと思って見ると楽しく見られた。
考えるんじゃない。感じるんだ。
楽しかったです。
ヤン・シュヴァンクマイエルがこの前クリップした「ファウスト」(https://filmarks.com/movies/7645)の監督だったので興味が湧いてちょっと調べたよっていう個人的なメモ↓
>チェコ・シュルレアリスムの巨匠
>ストップモーション技術やシュルレアリスムや悪夢のような表現、さらにどことなく面白い写真において数十年にわたって高い評価を得ており、現在もプラハで映画を作り続けている。
https://www.artpedia.asia/jan-%C5%A1vankmajer/