たつなみ

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国のたつなみのレビュー・感想・評価

4.0
「最後の聖戦」が見事すぎて食指が動かず、ずーっとスルーしていた作品。

興行収入的には成功した様だが、評価が賛否分かれていたのも納得出来る。
実際、調べてみたらラジー賞の「最低リメイク及び続編賞」を受賞している。
それだけこのシリーズが愛されているってことなんだろう。
(あとこれ、ディズニーシーのアトラクションと全く関係無いんかい!)

もう続けるのは無理があるなと正直思ってしまうが、子供の頃から観ていた私にとっては懐かしさも相まって手放しで楽しめる2時間だった。

確かにアホらしさは随所にある。
特に脚本の突飛さは唖然とするレベル。
ロズウェル事件の話が出てきて「もしや」と思ったらやっぱり「未知との遭遇」まで行ってしまったか…。
でも元々このシリーズは設定に色々と矛盾を孕んでいる訳で、小難しい用語は出てくるけどそれにあんまり意味は無い。
要するにインディアナ・ジョーンズがカッコよく大活躍してくれればそれでいい。

幾つになってもガキの様な想像力と、それを信じて楽しんで映画を作ってるスピルバーグの心意気がこちらにも伝わってきて、ストーリーのアホらしさなんてどーでも良くなってくる。
ただひたすらに「冒険映画」の楽しみが詰まっていた。

「レイダース」のマリオンが再登場したり、彼女との間に出来た息子との関係が前作との対比になっている所は面白い。
息子が自分の通名を犬の名前から取ってる所とか笑えた。
あとインディにハン・ソロのセリフ(I've got a bad feeling about this.)言わせてるし!

次作の監督はスピルバーグじゃないけど、それでも期待してしまう自分がいる。
「運命のダイヤル」は昔を思い出しながら映画館に観に行こうかな。