洋画好きのえび

デジャヴの洋画好きのえびのレビュー・感想・評価

デジャヴ(2006年製作の映画)
3.8
知的なデンゼル・ワシントンが観たくて観賞。ミステリーものかと思いきやSF要素もありの作品でした。ヒロインのポーラ・パットンが超美人。

2006年2月28日マルディグラの日(=謝肉祭の最終日)、ニューオリンズのカナルストリートで543名もの犠牲者を出す大規模なフェリー爆発事故が発生した。現場を捜査した結果、この爆発はテロによるものであること、監視カメラに犯人と思しき人物の後ろ姿が映っていたことが判明する。爆破テロということもあり、アメリカ連邦捜査機関ATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)の捜査官であるダグ・カーリンも捜査に加わった。一通り現場を確認した彼に、旧知の警官から爆発の直前に爆発現場の近くで火傷を負った女性の死体が発見されたとの連絡が入る。検死の結果、その女性クレアは何者かに殺害されており、かつ、彼女の車が爆破テロに使用されていたことも判明した。これらの情報を一人で突き止めた彼は、その観察眼を評価されてFBI特別捜査班への協力を要請される。特別捜査班は、「Snow White」と名付けられた過去の映像を見ることができる監視システムにより、過去の映像を使ってテロの犯人を割り出そうとしていたのだった…

殺害されたクレアを鍵に爆破テロの犯人を突き止めようとするストーリー…であったはずが、とある事実に気付いたダグの目的は別の方向へ。ネタバレ回避のために詳細の記述は避けますが、タイトルの「デジャヴ」が終盤〜ラストの展開でめちゃくちゃ効いてきます。なるほど〜だからデジャヴなのね!!と思わず膝を叩きましたね。これは実際に本作を観て確かめてみてください。
あと、冒頭にも書きましたがヒロインのクレアを演じたポーラ・パットンがとても魅力的です。初登場シーンが死体でしたが、死体であってもとても美しい。ダグは捜査を進めるにつれてクレアに相当入れ込んでいきますが、それはクレアが事件を解決するための鍵だからなのか、それとも彼女がとても魅力的な女性だったからなのか… そこら辺が結構生々しく描かれていたのは個人的には好印象でした。デンゼル・ワシントンらしく聖人キャラのダグですが、そういう人間くさいポイントも描かれていた方が私はキャラを受け入れやすいので…

SFとしては設定が詰め切れていない部分もありますが、アクション、SF、ミステリー、ロマンスの各要素がバランス良く配置されていて楽しめる作品でした。デンゼル・ワシントン好きの方は観て損は無いと思います。