140字プロレス鶴見辰吾ジラ

トランスフォーマーの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

トランスフォーマー(2007年製作の映画)
3.8
【ガチャガチャ】

マイケル・ベイの新作「6 Underground」の予告編は皆様ご覧になりましたか?

反ベイ派の皆様は往々にして多いようですが、正直予告編のワクワクとあのド派手で下品なようで上品なようなガチャガチャした質感は彼にしか作れないので見たくて堪らない。ありゃ二郎系ラーメンと同じ、ベイ系映画なのでしょう。

トランスフォーマーというオモチャの実写化にスピルバーグの息子が熱心に遊んでいたのを見て心を熱くしたというエピソードがありますが、ギリギリな形で受け継いだベイ系映画としては好きな作品。「シンゴジラ」にあった“虚構vs現実“のロマンに溢れていて、ベイ系映画にありがちなスローモーション気味に飛翔する軍事ヘリの構図や夜の闇を煌々と照らすクリアな爆炎。スタイリッシュなカーチェイスまで、実写化という点においてバツグンの親和性をもっていたシリーズ1作目。主人公とバンブルビーの出逢いや両親に隠し事をするも斜め上を行くコメディなやり取り。トランスフォームのガチャガチャした感じがオモチャの実写化という点で「バトルシップ」の大きく後方ですが、オモチャ実写化と軍隊という構図に満足できるベイあり野菜マシ辛めな超大作。