どんとこい侍

危険な関係のどんとこい侍のネタバレレビュー・内容・結末

危険な関係(1959年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

2024年2月、U-NEXTで視聴。

ダイヤの輝き・タバコの煙・グラスの透明感・お肌のきめ細かさ・雪山での白い息まで分かる、すごく鮮明なモノクロ映画。ジャズで始まり、ピアノ・トランペット・バイオリンのBGMもセリフの邪魔にならず、心地良さがあってオシャレ。(なんとなくFLY ME TO THE MOONのようなメロディも感じる)

性癖が一致している美男美女夫婦。は?どういう事ですか?寝取り寝盗られを楽しむ夜の相手交換が趣味?
愛人たち大集合さえも楽しめる。更に口頭や電話だけではなく手紙でも報告してて「陥落しない城はない」とゲーム感覚なのワロタ。この時、形で残るものは危ないのでは?と思ったよ私は。

セシルの襟付きワンピースと髪型がサリーちゃんみたいでかわいい。夫婦の手引きにより言いなり蟻地獄完了。ジュリエットがセシルの妊娠に動揺しないの逆に怖い。こうやって何度もカップルを片方ずつ壊しては、なんてこと無かったかのように関係を戻させて責任も取らずに遊んできたことを察する。

セーターとズボンでスキーやってたの、だいぶ軽装ですね。マリアンヌ美人だし脚長!しかも子持ち!ドレス姿もパジャマ姿も素敵。wikiによると当時この作品の監督の奥様だったんですね…なるほど顔も身体も魅力的に撮ってるの納得…
こちらもやべー夫婦の蟻地獄にじわりじわりと落とされてるのだけど、旦那と子供がいて敬虔な信仰心も持っているため理性的。だからこそ反動で狂ってしまった( ; ; )

心地よかったBGMが終盤どんどん大きくなり、嫌な予感をかきたてる。誰も幸せにならんかった…。が、それでもダンス二がセシルを大切に守っててお前が男の中の男や🤝となった。漫画やバラエティでよく見る、海でキャハハハってなるおふざけはこの映画発信なのかな?


2024年4月、宝塚雪組の「仮面のロマネスク」観賞。
なんだか似た名前の人達が出てくる似たようなドロドロ劇を見た事があるなと思ったら原作おなじだった笑。
時代はフランス革命前の貴族社交界。高飛車で圧倒的な未亡人の夢白あやさん、元カレであり数々の女性を落としてきた独身麗人の朝美絢さん、この2人が何故か素直になれず拗らせて周りを巻き込みまくって惚れた腫れた落とした復讐や腹いせの恋愛ゲーム。見てるだけでも勘弁してくれ…という感じだけど、濃厚で目眩がする程の美しさと妖艶さだった。