アモット

明日、君がいないのアモットのレビュー・感想・評価

明日、君がいない(2006年製作の映画)
5.0
点と点が結ぶ訳ではなくて、ある高校のある生徒達の日常から描かれる感情の物語。
若さだからゆえとも言えるけど誰もが通る道程だから誰もが心に刺さるのでは。
と思うんだけど。

同性愛、身体の障害、近親相姦、上っ面だけの交友関係、等々。
物事の重さや軽さは客観的には分からない。
分からないから分かってあげたい。
そのきっかけがなくていつの間にか忘れてしまう。

特別なことでも異常なことでもない、だからこそなんだよね。
思わず僕の遠い青春を振り返ってしまう。

映画の手法としては珍しくはないけどとても良く出来ていて分かりやすくてそしてエンディングの進行が素晴らしい。
生徒へのインタビューで、姉の子供のちょっとしたエピソード→それと被るように子供達がはしゃいで遊ぶ音声→「どうか私を忘れないで」の歌詞。

衝撃も感動もない作品(自分としては)なのに何故か深くため息が出た。
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