カンパッチー

明日、君がいないのカンパッチーのレビュー・感想・評価

明日、君がいない(2006年製作の映画)
3.8
お、重い…この登場人物の中で誰が自殺するのか、インタビュー形式で展開していくストーリーなのですが、近親相姦、同性愛などなど誰が自殺してもおかしくない悩みを抱えていて、この中の誰だろうとハラハラしながら、重すぎるストーリーを観ていましたが、誰だ?と予想しながら観るならばアンフェアかもしれませんね、しかし、リアルだなと思いました。

目に見える悩みがないように見える人間こそ突然死を選んでしまうのかなぁ…他人から特に覚えられてない、居なくなっても変わらない、意地悪されていた子に手を差し伸べる優しい子だとしても視界に入ることは無い、好きな男の子には意識もされていない、そういった居場所がないような透明人間、自殺したことで初めて認識されるような子、名前も呼ばれない、誰かの特別になれないというのは孤独ですよね、、。
クラス替えで仲良しグループを作れなくて、フラフラと居場所がない状態が続いてる、そんな気持ちが生まれてからずっと続いてる感じですかね?日本人でもそんな感覚分かる人沢山いると思います。

この登場人物はこれからどんな人生を歩んでいくんだろう、それぞれのその後を考えてしまう、、とりあえずマーカスにだけは不幸が訪れてほしいですね。ダンサーインザダーク並に重いストーリーなので繰り返し観たくないと思いつつ、2回必ず観直してしまう作品でした。