LaserCats

夢翔(かけ)る人/色情男女のLaserCatsのレビュー・感想・評価

3.6
レスリー・チャン演じる、芸術志向の売れない映画監督が、ポルノ映画を撮らされるという話。
イー・トンシンが三級片として撮った意欲作であり、レスリー演出の劇中劇が観られるのも注目ポイント。
スポンサーの都合で決められてしまう不本意な配役や脚本、わがままでやる気がなく大根な主演女優に振り回される撮影現場の様子に加え、イー・トンシン監督役でラウ・チンワンが登場するなど業界ネタが多いのも面白いところでした。ウォン・カーウァイじゃなくてバリー・ウォンを目指せ!とか。
他には周防正行監督の作品で勉強する場面なんかもありました。
俳優では、レスリー・チャンがとても生き生きしてて素敵なのですが、お笑い要員や悪役のイメージの強いチョイ・カムコンが今回なかなかよかったです。
ただ、レスリーの前で自殺の話題が出るのがちょっと辛かったので、亡くなる前に観れてたらなぁとは思いました。
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