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夢翔(かけ)る人/色情男女のXXXXXのレビュー・感想・評価

3.5
レスリー・チャン主演の、ポルノ映画界をテーマにしたラブコメ。公開時レイトショー見に行ったの覚えてます。

売れない映画監督のシンは、プロデューサーから「ウォン・カーウァイを目指すな!バリー・ウォンを目指せ!」と、渋々ポルノ映画を監督させられる羽目に。香港の映画監督の苦悩を描いた作品。

偶然にもPTAの『ブギーナイツ』と同年の作品だけど、あそこまで垢抜けて無くて、今作は香港映画らしい、ちょいダサなエロコメディです。

レスリー・チャンは生涯3回18禁の映画に出演しており、今作はその一本。ウォン・カーウァイ『ブエノス・アイレス』も香港では18禁でした。

カレン・モクとレスリーの、ハードなセックスシーンにビックリしました。ジャッキー・チェン『ゴージャス』のヒロインのスー・チーが、ポルノ女優役で出演。ワガママこの上無い所がリアル!
街中でゲリラでレイプシーンを撮影する所は爆笑しましたね。

レスリーも一部分自ら監督しており、耽美的な劇中内ポルノ映画のシーン!
本来、『少林サッカー』のチャウ・シンチーが主演する予定が、監督と喧嘩してしまい、代役としてレスリー・チャンが主演しました。

アンソニー・ウォンが、『人肉饅頭』の監督ハーマン・ヤオをモチーフにした、イヤーな性格のホラー専門監督役で出演してたり、この作品の監督イー・トンシン自身を投影した、売れない監督役でラウ・チンワンが出てきたりとなかなかキャスト豪華。
その後のレスリーの自殺を思わせるシーンもあり、なかなか複雑な作品でした。

『shall we dance?』の監督、諏訪正行監督の『変態家族 兄貴の嫁さん』が劇中のエピソードで出てきたり、香港のトンデモSMスケベコメディ『女淫地獄絵巻』を劇場で鑑賞してるシーンで、当時の劇場内で大喝采が起きたりと、まさに映画愛に満ちた作品でしたね。
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