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レモネード・ジョー 或いは、ホースオペラのsonozyのレビュー・感想・評価

4.5
チェコの奇才オルドリッチ・リプスキー監督による、歌うカウボーイ「レモネード・ジョー」が主役の、西部劇にオマージュを捧げた?ホースオペラ(B級西部劇)。
イエロー、レッド、ブルー、グリーンなどのセピアカラーが切り替わり、ミュージカル要素もある楽しい作品です。

1885年のアリゾナ。
ダグ・バッドマンが経営する酒場「Trigger Whisky Saloon」では酔っ払った客たちが大喧嘩。
しばらく放っておいたダグが喧嘩をやめさせると、ダグが狙っている歌姫トルネード・ルー(別名アリゾナのウグイス)が歌いながら妖艶に降りてきて客たちは盛り上がる。

禁酒運動を進める伝道師エズラ・グッドマンと可愛い娘ウィニフレッドがチラシを配りにやってくるが、店の用心棒たちに嘲られ、ウィニフレッドが悪戯されそうになる。
そこに現れたのが、全身黄色(と見られる)のウェア&ハットでキメた見知らぬ男。強そうには見えないが相手を見ずに撃てる凄腕のガンマンで、用心棒を追い払うその姿にルーもウィニフレッドもうっとり。

彼は「レモネード・ジョー」と名乗り、カウンターで酒ではなく「コラロカ(Kolaloka)」というレモネードをオーダーするが、酒以外は置いてないと言われてしまう。
すると、自前の「コラロカ」を取り出し(持ってるんかい!)、店の客にアピール。そう、彼は「コラロカ」のセールスマンだったのだ。笑

ジョーとウィニフレッドは惹かれ合い、グッドマンは「Kolaloka Saloon」という「コラロカ」を提供する店をオープン。「Trigger Whisky Saloon」は客を奪われ閑古鳥が鳴く状態に。

バッドマンの前に現れた怪しげな男。腕にあるコインサイズのアザを見せ合い、弟だと分かりハグ。彼は指名手配中の“Hogofogo”と呼ばれるマジシャンで、兄の奪われた客を取り戻すべく「Kolaloka Saloon」へ乗り込むが、可愛い娘ウィニフレッドに一目惚れしてしまう。

グッドマン側のレモネード・ジョー VS バッドマン側のHogofogoの対決展開と、2人の美女、ウィニフレッドとトルネード・ルーが絡み、ラストは「コラロカ」の驚きのパワー(笑)と、まさかの事実が明らかに。。

おバカちゃん系美女 ウィニフレッド役のオルガ・スホベロヴァ、可愛いなぁ。
チェコの西部劇はノンアル推進西部劇なのでした。笑
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