「サンダーバード6号」
本作は1968年にイギリスで制作されたデヴィッド・レイン監督による人形劇特撮映画で、この度BD化され初鑑賞した。制作と脚本はシルヴィア・アンダーソンで、テレビシリーズでは大変人気を博したが、劇場版はそこまで期待されず失敗したらしい。さて、物語は新世紀空港車の依頼で国際援助隊の頭脳ブレインズが開発した豪華ハイテク飛行船スカイシップ・ワン。世界各国を周遊するテスト飛行に出発するが、乗務員に化けた謎の一身にハイジャックされてしまう。来賓として招かれたアランヤペネロープたちを乗せたまま、飛行船は一味の陰謀によって大事故に遭遇。サンダーバード1号と2号が救助に向かうか…と簡単に説明するとこんな感じで、国際救助隊サンダーバードの活躍を描く大人気シリーズの劇場版第二弾で、テレビ版のメカの要素を拡大した前作に対し、世界一周飛行舞台にしたスパイアクション仕立ての本作は、スーパーマリオネーション本来の魅力を十二分に堪能させてくれる。もちろん特撮部分にも力が注がれ、スカイシップ・ワンの優美で未来的なデザインやクライマックスの大爆発シーンなど見せ場は多い。ミニチュアと実写を併用で描かれる今回の主役サンダーバード6号の大活躍に注目できる1本である。
