ジャッキー、久しぶりに初期の方の作品。
『拳精』。
少林寺カンフーアクションコメディ、しかも、ちょっとファンタジー要素あり。
大筋の話としては、100年も前に禁じた必殺拳“七殺拳”なるものと、それに抵抗できる“五獣拳”なる武術がある。
その“七殺拳”の経典が何者かに盗まれる、という話。
その経典の見張りをしてたジャッキー、居眠りして見事に盗賊に奪われて、師匠たちから大目玉喰らう。
“五獣拳”の経典は紛失し、“七殺拳”の経典は奪われる。
“七殺拳”の教えを習得し、覇権を奪おうとする者の画策。
ヤンチャなジャッキーは居眠りの件やら、いつもの通り、師匠の目を盗んでは悪さばかりして懲罰ばかり。
そんな時に、幽霊騒ぎが起きる。
そして、その幽霊は、“五獣拳”の精霊で、ジャッキーに紛失した“五獣拳”のありかを示し、彼にその教えを伝授する。
この精霊がなかなか奇抜。どっかの部族か。
当時の映像技術でかなり頑張ってその奇抜な見た目をさらに色々演出する。
どう見てもコントにしか見えないが、とにかくただならぬ存在だということはよくわかる。
そうこうしている間に、巷では100年も使われなかった“七殺拳”による犠牲者が出始め、物々しい雰囲気に。
それに抵抗できるはずの唯一の武術、“五獣拳”、そう、成り行きで精霊に教えを施されているジャジャ馬ジャッキーにお鉢が回っていく、、、。
この頃のジャッキーカンフー映画の定番の流れ。
シリアスな武術界のいざこざや事件性あるドラマと純粋な中国少林寺拳法の教えに、ふざけたコメディとひょうきんなジャッキーのキャラクターを乗せる。
アクションも要所要所でしっかりと正当なタイマン形式で魅せる。
龍、蛇、虎、鶴、豹。
ジャッキーが“五獣拳”を習得しながら内面の成長も描く。
もちろん、彼の真剣、且つユーモア溢れるアクションや言動も沢山ある。
中国拳法をエンタメに昇華させる彼のまさにその過程の発展途上の勢いを感じる作品。
ブルースリーやジャッキーのヌンチャク捌きもスゴイが、個人的にはジャッキーの“蛇拳”系の手捌きとトンファ捌き、これがやっぱりカッコいい。
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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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