洋画好きのえび

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊の洋画好きのえびのレビュー・感想・評価

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)
3.8
オリンピックの柔道会場で本作のテーマ曲が流れていたので、懐かしくなり観賞。ワンフレーズ聴いただけで「あっ!あの曲!」ってなりますよね。

ストーリーは言わずもがな有名なので割愛。原作は長らく読んでいなかったので電子書籍で買ったのですが、コマ外の細かい書き込みが多くて電子だと読みづらいことこの上ない。もう若くない私の目には辛すぎて、画面の拡大を繰り返すうちに面倒になり、途中で読むのを断念してしまいました。やっぱり漫画は紙の方が良いなぁ… 紙で買うと場所を取るので大変なんですけどね。しかも我が家にはジョジョ全巻あるのでもう置き場所がない…

さて、映画の中身ですが、とにかく映像がカッコいい。少佐がカッコいい。田中敦子さんの声、少佐にぴったりですよね。そしてバトーさんと少佐の絆も最高。少佐に振り回されてる感ありつつも少佐の危機には駆けつけるバトーさん。このバディ感最高ですね。
そして、現代を予期していたかのようなストーリー。人間を形作る要素っていったい何なのでしょう。記憶?心?肉体?しかし、それらのいづれも人工的に作ることができる時代が来てしまったとしたら…?そして、人工的に作り出したそれらと、天然のそれらの見分けがつかないほど差が全く無かったとしたら…?未来を見通したかのようなストーリーにうっすらと恐怖を感じました。

そして個人的にヒットしたのは本作の舞台となった街並みの映像。私は過去香港に6年ほど住んでいたことがあるのですが、もう、めちゃくちゃ香港。25年前くらいの私が住んでいた頃の香港そっくりなんです。あの混沌とした感じ、良いなぁ〜。もう存在しない香港なので寂しい限りなんですが、こうやって映像で残っているとなんだか嬉しいですね。

15年前の作品とは思えないほどクオリティの高い作品なので、未見の方には是非おすすめしたいです。