3104

セクシー地帯(ライン)の3104のレビュー・感想・評価

セクシー地帯(ライン)(1961年製作の映画)
3.8
いわゆる「ラインシリーズ」初体験。
モードなジャズが流れるスタイリッシュなフィルム・ノワール。終始軽快に進むが、終盤勿体ぶるというかテンポが悪くなるのは少し残念。そこが見せどころという作り手側の思いは判るとはいえ。
銀座新橋有楽町丸の内etc・・と、時にゲリラ的に行ったであろうロケ率高しで、当時の風景・風俗が堪能できる。
強心臓でコケティッシュな三原葉子と、棒立ちかつ棒演技で事件解決に何の貢献もしない吉田輝雄がメイン。クールな作品に(特に吉田の)異物感ありありの2人だが、この凸凹コンビぶりは意外に悪くない。しかし吉田演じる吉岡よ。容疑者扱いされているのにおそらく一度帰宅してスーツを着替える余裕がどこにあったのか。
タイトルほどに「セクシー」はないが、そこに落胆を感じることなく作品自体を純粋に楽しめる。強いて言えばメインではない三条魔子&池内淳子の2人が“セクシー”担当か。
3104

3104