masat

アウェイ・フロム・ハー 君を想うのmasatのレビュー・感想・評価

2.8
え、夫婦交換への道のり!?

結局は、彼女は、憶えていたのか?
そんな事はどうでもイイ、45年にも渡る伴侶なんだから、殆ど“永遠”に近い、と個人的には思っていたら、
その先に待っていたのは・・・
それでも(枯れる事ない)自身の人生への新たな発見、と大いなる“前進”だった。
この、まだ自分の歩む道を模索し、より良い答えを出す、と言うのは、アメリカ人に特有の人格なのか?ストイシズムに溢れる日本人には、到底到達出来ない次元ですな。
ただ、死ぬその時まで、be happyでいるべきである、と言う宣言は響きました。

『ウーマン・トーキング』(22)があまりにも素晴らしいコンセプトと“仕掛け”に満ちていたので、思わずデビュー作を観てしまった訳だが、このゾンビに追いかけ回されてた金髪の娘は、押し付けがましそうな題材を、テクニカルに“仕掛け”を仕掛け、意外な展開で、観る者を吸引する。
こういった題材なのに、いったい何が起こるのだろう?とワクワクさせてくれる。

ラストのハッキリしなさ加減は、まあ、デビュー作なので、多めに見るとして、兎に角、ハッタリにも似たテクニカルな吸引力が愉しい。

映画館へは行かないわ、
ゴミみたいなアメリカ映画ばかり・・・
と名女優に吐かせる監督は、ホント、ゾンビに追いかけ回されて良かった。
そして、(この時点の)いま、ここに居て、15年後には、あそこに居て、スピーチをする訳です。
masat

masat