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世界最速のインディアンのYYamadaのレビュー・感想・評価

世界最速のインディアン(2005年製作の映画)
3.9
【ロードムービーのススメ】
 ~旅を通じて人生を紡ぐ~

◆旅の目的
 オートバイ世界最速記録の達成
◆旅の工程
 ニュージーランド→ロサンゼルス
 →ユタ州ボンネビル塩平原

〈見処〉
①実話を基にしたロードムービー感動作
・『世界最速のインディアン』(The World's Fastest Indian)は、2005年に製作されたニュージーランド・アメリカ合作の人間ドラマ。
・時は1960年代、ニュージーランドの南端に位置する田舎町インバーカーギル。63歳となった初老のバート・マンロー(アンソニー・ホプキンス)の夢は、自身が改造に勤しむオートバイ、1920年型インディアン・スカウトにて世界最速記録を作ること。
・そのためにはスピードの聖地である、アメリカ・ユタ州ボンヌヴィル塩平原に行かねばならず、マンローは家を抵当に入れ全財産を投げ打ってレースへのエントリーを決意。
・潤沢ではない資金にて、地球の裏側までバイクを運ぶものの、アメリカ入国後の道中でも、様々の苦難が発生。果たしてバートの夢は叶うのか…
・本作は1962年、バート・マンローが初めてボンヌビルの塩平原に挑戦した実話を元に、ニュージーランド出身のロジャー・ドナルドソン監督が30年間あたため続けた企画を映画化したもの。
・道中の出来事には脚色を加えており、完全なノンフィクションではないが、バートによる「持ち前の人なつっこさ」「夢に対する行動力」「困っている人を助ける精神」にて、男性からも女性からもモテまくる。、作中の登場人物と同じく、いつの間にか鑑賞者もバートの夢を一緒に追いかける爽快感溢れる作品である。

②アンソニー・ホプキンズ
・主演のアカデミー俳優、アンソニーホプキンスは、本作公開時は68歳。
・サイコパスからローマ法王まで演じきる、演技派のレジェンド俳優のホプキンスにとって、本作のバート・マンローが、最も実際の彼に近いキャラクターと認識しているそうだ。
・本作では、滅多にみることの出来ない清々しいアンソニー・ホプキンズを見ることが出来る。

③結び…本作の見処は?
○: ユタ州に向かう道中の出会いと別れは、ロードムービーの良作そのもの。
○: バートの夢に向かって、沢山の人々が応援してくれるのが心地好い。
○: ラストのスピード計測シーンは緊張感ある描写。
▲: なぜそんなにモテるのか理解不能。。
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