daiyuuki

学校の怪談のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

学校の怪談(1995年製作の映画)
4.3
いよいよ明日から夏休みという一学期の終業式の午後、2年生の美夏は絵の具を教室に忘れ、一人学校へ取りに戻った。
美夏が道具箱を取って帰ろうとすると、サッカーボールがまるで美夏を誘うように旧校舎へと導いて行くのだった。
その木造の旧校舎はすでに取り壊しが決定して立入禁止となっていて、しかもお化けが出ると噂されていた。
美夏は、そこの女子トイレで何者かに襲われてしまう。
美夏の帰りが遅いのを心配した5年生の姉・亜樹は、彼女を探すためにやはり吸い寄せられるように旧校舎へと足を踏み込む。
亜樹はそこで、いたずらしようと忍び込んでいた同級生の研輔と将太、4年生で双子の弟・一、6年生の香織たちと出会う。
しかし転校して来たばかりでなにかと研輔とウマが合わない亜樹は、一人で妹を探そうとするのだが、やがて自分たちがいつの間にか旧校舎の中に閉じ込められてしまっていることに気づく。
そんな彼らの前に姿を現したのは、テケテケのお化けだった。
噂が本当だったことを知った彼らは、パニックに陥る。
美夏を探しに行った亜樹と香織は巨人の男の子に追いかけ回され、理科室でその帰りを待っていた男子たちも人体標本に襲われる。
巨人から逃れて、偶然焼却炉から表に逃げ出すことが出来た亜樹は、いつまでも家に戻らない子供たちを心配して学校に残っていた小向先生と研輔の母・由美子、そして双子の兄・均に旧校舎の中の様子を報告し、残ったメンバーを助け出すために、再び小向先生と旧校舎へ乗り込んで行く。
どこの小学校にも、ひとつはある怪談話。子供たちの間で秘かなブームを呼んでいるそれらの話をベースに、お化けが出ると噂される旧校舎に迷い込んだ先生と生徒たちの一夜の恐怖の体験を描く学校ホラー映画。

シネマンションのジャガモンド斉藤さんが、YouTubeで勧めていたので、見てみた。
笹野高史さん演じる宿直の先生を、「メリーさん」が脅かす冒頭から、旧校舎に入った美夏が「トイレの花子さん」に遭遇するシーン、美夏を探しに来た亜樹やガキ大将の中村や均たちが旧校舎に閉じ込められ、「テケテケ」などのモンスターや怪異に遭遇したり怖さがエスカレートしていく展開も巧みで、均と旧校舎で出会った香とのほのかな初々しい初恋や冒険の中で仲良くなる子供たちの友情が上手く絡めていて、夏休みに家族で見るにはピッタリのファミリー向け学校怪談ホラー映画。
「廊下は走るなぁー!」
daiyuuki

daiyuuki