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THE 有頂天ホテルのoden8のレビュー・感想・評価

THE 有頂天ホテル(2005年製作の映画)
2.9
"どんなに着飾っても、部屋がこれじゃあ。人間として失格ね。ロクな死に方しないわ。"
by 竹本 ハナ

"みんながみんな夢を叶えれるわけじゃないんだって。"
by 只野 憲二

"心を改めてくれますよ〜に。散らかってませんよ〜に。"
by 野間 睦子

ホテルに蔓延していく嘘が、人々を丸裸にしていく群像劇であり。豪華キャストが個性豊かなキャラを楽しそうに演じてはる、ドタバタ喜劇でもある。
基本的には、三谷節が好みではあるんだけど…。今回の作品は、ややゴチャゴチャし過ぎ感が否めないかなぁ。張り巡らされた仕掛けがあざと過ぎたのかなぁ。

物語の大筋は。皆、誰しもが理想の自分と現実の自分の狭間で、藻掻き苦しみ生きているのだよ。ってことで。
見栄や威厳。夢や希望。愛情や欲望。それぞれに望むものがあり。それを手にする為に、何らかの犠牲を迫られているのね。その犠牲の大きさに。本来の自分を見失ってんじゃね?あれれ…今の私って、幸せを本当に謳歌できてるのかしらん??
って、お話でござぁますわね。

ありのままの自分で感じられる幸せ。これ程、尊い悦びはないのです。
社会という舞台で生き残る為に、人は様々なドレスで着飾っている。そのドレスが、自分に合ってるかどうかが。たまに、自分でも分からなくなっちゃうんだよね。
それを振り返るのが、大晦日。年が変われば、自分も変わるんじゃね??みたいな、淡過ぎる期待を抱きたくなるもんで。
誰もが、変われるきっかけを待ち望んでたりしちゃうんだよねぇ。

おかえりなさいませ
今宵のドレスコードは
嘘でございますが
お疲れのお客様は
脱ぎ捨ててくださいませ
お客様に合ったお召物を
御用意しております

"本気でこの国を変えようとしてたよね?だったら、かっこ悪くたっていいじゃない。生き残る道を選びなさい。どんなに後ろ指差されたって我慢するの。悪徳政治家なんだからしょうがないじゃない。そのかわり。これからの生き方で見返してやるの。"
by 竹本 ハナ

Cast(役者·キャラ) 3
Story(物語) 3
Architecture(構成) 2.5
Picture(画) 3.5
Acoustic (音) 2.5
24-46
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