クリムゾンキング

陽気な中尉さんのクリムゾンキングのネタバレレビュー・内容・結末

陽気な中尉さん(1931年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

さる王国の国王と王女がオーストリアを訪問中に道の反対側にいた恋人に目配せしたらたまたま国王の乗った馬車が通過して王女を笑ったことのなっちゃった!
「あれは王女がチャーミングすぎてつい!」と口から出まかせ言って一件落着、かと思いきや王女がその気になっちゃった!

ミュージカル仕立てのラブロマンス。世帯持ちの友人がバイオリン弾きの女性に恋しちゃって世間体的にまずいからちょっと着いてきて!という展開からお互いに楽器を嗜むことで意気投合、友人が空気になっちゃう展開とか、
「娘に目配せして誇らしかったろう?」
「はい」
「では結婚することになるだろう」
「あ、やっぱ誇らしくなかったっす!」
「じゃあ結婚するしかないなポルナレフ!(後半言ってない)」
という展開などクスッとする場面が多い。

陽気、とかいいながら中盤以降どんどん雲行きが怪しくなってどうすんだこれ?と思ってると王女と恋人が出会ってからのビンタ合戦、下着の歌(マジ)を経ての別れとここから一気に面白くなってくる。

フランジーは気の毒ではあったけれど、陰気な終わり方でなく、三角関係を描いた物語でここまで清々しいのもまた観ていて面白い映画だった。