ある大富豪が、疎遠だった弟に“ゲーム”をプレゼントされ、気がつくとあらゆるプライベートが侵食されていく。何がなんだかわからないまま襲撃に次ぐ襲撃、そしてトラブル。とにかく振り回される話。
「トゥルーマン・ショー」のパッケージ販売版みたいな感じ。
ずっと不穏で何もかもが信じられなくなっていく。この空気感がよく出来ててめちゃ面白かった。
序盤のピエロ人形の造形に見える絶妙な不気味さが見事。毎日見ている株ニュースを操作してメッセージを渡すとかも手が込みすぎてて最高。
なんだかんだこのシーンが一番好きかも。
マイケル・ダグラスといえば「氷の微笑」だったので、どこでエロティックシーンが来るのかと思ったけどそれだけの俳優なわけないわな。
戸惑いとか苛立ち、不安さが上手く表現されていたと思う。
起承転結によって展開しているように見えて、実は起転転転……結?と感じるくらいに、とにかく騙されることしかできない。映画の醍醐味の一つをたっぷり味わえる一本だと思った!