ルネ

ロルナの祈りのルネのレビュー・感想・評価

ロルナの祈り(2008年製作の映画)
4.0
2009年日本公開。監督・脚本はダルデンヌ兄弟。カンヌで脚本賞受賞。

アルバニアからベルギーにやってきたロルナは、国籍を取得するために闇ブローカーファビオの手引きでクローディという麻薬中毒者の男と偽装結婚する。その後に色々巻き起こる物語。

最初は色々と頼ってくるジャンキー(ジェレミー・レニエ)が面倒で冷遇していたロルナ(アルタ・ドブロシ)だが、あるきっかけの後結ばれる事になる。しかし・・・。

話の展開が予想を超える瞬間が3回くらいあって、驚きの連続でした。タクシー運転手をしつつ、闇ブローカーやってる男の雰囲気も好きです。

素晴らしい作品を沢山手掛けているダルデンヌ兄弟だが、オリヴィエ・グルメをはじめとして常連俳優たちが顔を出すところも嬉しい。この辺はマイク・リー監督に通じるところがある。

一度だけ見せるロルナの笑顔が忘れられない。あの瞬間がきっと彼女にとって一番幸せな時だったのかもしれない。終盤の自分を見失っていく彼女の姿も観ていて苦しいです。
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