び

夏のページのびのレビュー・感想・評価

夏のページ(1990年製作の映画)
4.3
ズッコケ三人組みたいなガキンチョ3人が恩師との約束を果たすため山に登る話。登山の終盤シークエンスあたりから明らかに失速気味だが、それまでが死ぬほど面白いのでオールオッケー(本来の監督の意図とは外れてるのかもしれないが)。ボンボンの太っちょ(良い奴〜)に友達の義姉に一目惚れ、中学から離ればなれになってしまう医者志望のハイスペックボーイ。ジュブナイル映画全部のせみたいな展開で楽しすぎる。恩師が亡くなり、通夜の帰りにガキンチョのひとりが「悲しいのに泣けない」みたいなこと言ってて、過去の自分の体験と重ね合わせておんおん泣いた。恩師の死をきっかけに山に登るのは良いけどあそこで出産を手伝うのはうーんと首を傾げてしまうが、ラスト直前で「もう少しゆっくり帰ろうぜ」はおジャ魔女どれみ最終話すぎて…また泣いた。もしあの太っちょ君の台詞が無ければ前半100点後半0点みたいな映画ではあるが、良い映画だと思う。
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