たつなみ

フロム・ダスク・ティル・ドーンのたつなみのレビュー・感想・評価

4.5
何故だか無性にもう一回観たくなり久しぶりに鑑賞。
(これ96年の作品なんだ….)

コレ観た当時は『グラインドハウス映画』っていうジャンルは知らなかったから、本作の露悪さとか低俗さ(勿論褒め言葉)に全くついて行けなくてドン引きしてた記憶がある。
それから10数年後、タラとロドリゲスが作った『グラインドハウス』を観て、漸くこのジャンルの「ノリ」について行ける様になった次第。
ストーリーなんてほんとどーでも良く、特にメッセージ性なんて無い。
とにかく暴力とエログロをひたすら描くだけの作品。
でも製作陣もキャストも皆んなノリノリで作ってる感じが伝わってきて本当に楽しそう。
やっぱりこの人たちの作品って没入感が高くていいわ〜。

『プラネット・テラー』の時といい、タラの役が異常性欲者っていう扱いがめっちゃ面白い。
脚フェチのタラがバンパイヤねーちゃんの脚から滴ってくる酒を飲まされるシーンは笑えた。
多分役を忘れて喜んでいたんだろうな。
あとトム・サヴィーニは自分の特殊メイクにやたらと力入れてるし。
「オッパイ・ツイスター」の前でプッシー半額セールをアナウンスしてるオヤジと、吸血鬼どもが正体を現して店の中が地獄絵図に変わるシーンが大好き。

アタマ空っぽにして酒飲みながらダラダラ観るという、「オトナ」が楽しむバカ映画。
あ〜また『グラインドハウス』のBlu-ray引っ張り出して観たくなってきた。