ケバブのあくま

河童のクゥと夏休みのケバブのあくまのレビュー・感想・評価

河童のクゥと夏休み(2007年製作の映画)
3.0
2024年3月30日(土)新文芸坐
【注意】この映画は犬が酷い目に遭います。苦手な人はご注意ください。

両親・兄妹と犬1匹の家族が現代に蘇った河童と交流し騒動に巻き込まれるというクレヨンしんちゃんでもやれそうな設定だが、今作ではしんちゃんでは描けない人間の醜さや愚かさが描かれている。

ややリアル調で描かれる日常シーンの芝居や夏休みの描写は非常に良く、細かい演出には唸らされる。(個人的には、河童が家にいると聞いて家に戻る父が家族にこういう時だけ家に帰るのが早いと言われるシーンがお気に入り)

興行的にみると、子供が観るには上映時間が長く内容が大人向けになっており、河童のビジュアルに抵抗がある人もいるだろうし中々難しかったのかもしれない。