ぷくぷく雪だるま

天城越えのぷくぷく雪だるまのネタバレレビュー・内容・結末

天城越え(1983年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

(⚠️メチャ長レビュー⚠️)
な、なんて作品だ、、、
いつもラブコメとか下ネタ多めのコメディ、ハッピーエンドな何も考ずに見られる映画とかばかり見てるから久しぶりにまともな映画を見た気がする
(コメディがまともでないとでも言いたいのか!?という声は聞こえないフリで)

男はつらいよで見た田中裕子さんがとても綺麗で私好みの顔立ちや雰囲気だったので、他にも田中裕子さんが出ている作品を♪と思い調べたら遊女のようなメチャ綺麗な姿になっている作品があるではないか!ということで「天城越え」を見るに至ったが……

時間も1時間半くらいだし寝る前にサクッと見るつもりがそんなものではなかった 心も頭も覚醒して寝れないよ

あぁ、あまりにも妖艶で美しすぎるよ…ハナ…… 咲いた咲いたの…ハナ……………
わたし映画のなかの時代に生きてた訳じゃないしなんなら公開時点でもまだ生まれてないし若人ですから 時代を知っていて設定の全てに理解があるわけではないのだけど、少年と同じような気持ちになってしまう

姿形も声も所作も全てが美しく艶かしく、また愛らしく、動きの全てに心を奪われ目が離せなくなるような… 恋というか…恋とか安直にぽっと表せるようなものではないのだと思う
そのハナが、汚い恐ろしいけだもののような大男に抱かれている
母親と叔父が交わるあの姿を知っている少年には色んな恐ろしい感情がわっと込み上げていたと思う
少年は、ハナから声をかけていたとかは関係なしに、天上の存在のような美しく艶かしく愛らしいハナを抱いているあの男に、激しい憎悪や怒り、蔑みとか、到底許すことのできない激しい衝動で殺したのだろう…

殺した後も、男に対して 殺してごめんねアセアセみたいな感情はそんなにないと思うしそれよりもハナの美しさとかばかりを覚えているのだと思う あとはオレ殺しちまった…!とかハナが濡れ衣を…!なんてこった…!ハナが捕まることになるなんて…!とかエトセトラ を思ってたのかなぁとか

ハナの獄中死はそりゃもう、ねぇ
あの美しく愛らしい人が狭く暗い場所で肺炎で一人儚く亡くなった姿を想像すると苦しいのなんのって

ベラベラと語ってしまったけど、とにかく田中裕子さん美しすぎるし演技がものすごかった

こういう昔の日本の映画見ると「この(映画の)時代に生まれなくて良かった…」といつも思う あんな強烈なビンタされたら死ぬよ私
カァ〜〜〜ここが令和の日本で良かった〜〜!