アハト

アインシュタインと原爆のアハトのレビュー・感想・評価

アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)
3.4
アインシュタインの半生を描いた伝記映画
アインシュタインとは相対性理論を創始した物理学者という一面が有名だが本作ではあまりそのことには言及していない、むしろ題名のごとくアインシュタインと戦争との関わりにスポットライトを当てている。


アインシュタインはドイツ生まれだがユダヤ人であった為ナチスから目の敵にされていた そのため祖国を捨ててイギリス、そしてアメリカに渡った。 彼自身は平和主義者であったからナチスというファシズムが政権を握り始めてから何処と無く彼の表情から悲しさが浮かんでいたように思える。また月日が流れ、自分が創始した理論(僅かな質量によって大量のエネルギーを放射する)が原爆に応用されたりもした。人類の進歩や幸福のために発展してきた科学がこのような不幸の産物として産まれてしまったのは彼にとって非常にショックであろう。それこそ作品内で彼がしきりに言っていた「パンドラの箱」を開けるのを手伝ってしまったことだろう。、
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