冴えない少女・ジャンヌは人と関わるのが苦手で、いつも自宅で飼っている七面鳥と会話をしていた。
しかしある日、クラスのイケてる女子と接した事でジャンヌの心に変が…という短編作品。
一人の少女の思春期の葛藤をほんのりホラーなテイストで描いた作品。
自意識と世間のズレに人は悩まされがち。
特に思春期の頃は他人の目に過剰に敏感になります。
ダサいと思われたくない、でも“理想の自分”は本来の自分ではないし、ほんとはそんなの望んでもいない。
そもそも自分らしさなんて良くわからない。
憧れと現実のギャップ、不明瞭な自分の心。
その軋轢から自分の心を守ろうと逃避するけれど、その逃避が更に自分を苦しめる。
でもそういう葛藤の中でこそ人は本当の自分を見つけられるんじゃないかと思います。