ゴン吉

けっこう仮面のゴン吉のレビュー・感想・評価

けっこう仮面(1991年製作の映画)
3.9
進学女子校で繰り広げられる理不尽な授業や体罰から女子生徒たちを救うヒロインの活躍を描いたお色気アクションドラマ。 
原作は永井豪の月刊少年ジャンプに連載されたコミック。 
ヒロインを”?”が演じ、ポール牧、山本昌平、モロ師岡、プリティ長嶋、関根勤、後藤宙美、渡辺路恵らが共演。

199X年、進学校スパルタ学園では受験戦争に勝ち抜くため厳しい指導がなされていた。生物の授業で生徒(後藤宙美)が飼っているネコが解剖されることになる。それに反抗した飼い主の女子生徒が、ネコの代わりに解剖されることに。まさにその時、どこからともなくけっこう仮面がさっそうと現れる…

オープニングは学園長の”サタンの足の爪”(ポール牧)の登場シーンで始まるが、不気味な演出で引き込まれる。学園長がジョーカーに似ていて興味深い。
過酷な受験戦争に勝つために恐怖により生徒を勉学にかりたてるなど、当時の世相を反映している。
その後は単純明快な勧善懲悪のストーリーが展開する。
”月光仮面”の主題歌をパロディにした「顔は誰かは知らないけれど 体はみんな知っている♪」のテーマ曲にあわせて登場するけっこう仮面の姉さんが頼もしい。
豪華キャストの共演者に加えて、女子高生役を演じている女優さんたちがあどけなくて可愛らしい。
一方、けっこう仮面を演じるキャストの名前は伏せられており、役者名が「?」と表示されているのが笑える。
「けっこう仮面は誰でしょう?」テーマソングの歌詞のまんまの内容で、気軽に楽しめるお色気作品です。  

2024.1
ゴン吉

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