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ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスターのものネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて

この映画はピアノを介して語られる
はじめはエイダの身体の一部になってるぐらいピアノの存在は大きくて、映像の中でもピアノの音が際立って聴こえたりしてた
それが外部環境に晒され、ピアノの存在が危うくなる度に、彼女の表現や態度がピアノだけでなくなってきて、最後はずっと鎖のように繋がれていたピアノとの関係を断ち切るように海へと葬られる
ピアノによってエイダを硬い殻に閉じ込めていたとともにピアノがきっかけでエイダを成長させるといった二面性をもった存在として、この映画の全てを語っていた

異質なものの構成で映像が作られてるのがとても印象的
ドレスを着たエイダ達がずっと泥の中を駆け回ったり、ピアノが海岸に置かれている様子だったり
歪な組み合わせは違和感を抱かせるとともに観てる人を惹きつける力があるような気がした

個人的にはテロップの色と映像の色味が凄くどストライク!
あと映画の中で雨のシーンが多く、試写会当日が偶然にも雨だったことで、観た後色んなことを悶々と考えながら帰路につく時間がとても良かった〜

もっと話を深掘りした本があるということで、どこかの機会に読みたい
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