TakayukiMonji

カンダハールのTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

カンダハール(2001年製作の映画)
3.7
フィクションだけど、ドキュメンタリータッチに描く。2001年のアフガニスタン。
絶望に屈している妹に会うために、亡命した主人公がアフガニスタンのカンダハールを目指す。
直接的な悲劇のシーンを描くのではなく、アフガニスタンでのエピソードを通して、当時の(今もなお過酷である)アフガニスタンの社会背景を描いている。女性蔑視、地雷、タリバン、洗脳教育、宗教、政治。淡々と積み重なっていく厳しい現実。
舞台となっている砂漠、果てしないカンダハールへの道が、少し空想的で、そこに希望があるのかないのか。義足のシーンは印象的。
この映画のあと、世界は未曾有の混沌と紛争が始まるという悲劇。
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