クリムゾンキング

幌馬車のクリムゾンキングのネタバレレビュー・内容・結末

幌馬車(1950年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

トラヴィスとサンディの2人は馬の売買を生業としているが、立ち寄った町でモルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)開拓者一行の先導役を引き受ける。
道中旅芸人一座や強盗一味と合流しなんやかんやで新天地一歩手前で強盗一味が本性表し一悶着あるのであった。

西部劇の名作「駅馬車」と名前が似てるけどちょっと違う。

隊列組んでつらつらと進む幌馬車一行と荒野のロケーションは必見。

事件という事件は最後くらいとはいえ、フィドルやアコーディオン主体のフォークダンスに始まる小気味良い歌の数々、興奮して荒れ狂う馬、ナバホ族の到来を知らせるための馬の早駆け、一時のロマンス、不安定な足場を駆け上がる幌馬車一行最後のガンファイト(しっかりファニングも拝める)など短い時間にこれでもかというポイントが詰め込まれており娯楽映画かくあるべきと言った感じ。
やはり口説かれた女性が走り去りカメラが追いかけていく構図は見ていて「西部劇見てるなー!」と思わせてくれる。

蛇しか撃ったことない、とは言っているがその実定かではない。おそらく蛇=人々を堕落させる存在(悪党)しか撃ったことない、という意味が込められてるのだろうと。先導対象キリスト教だし。