このレビューはネタバレを含みます
楽しい小旅行のはずが、気付けば逃避行に……。内気で他人をすぐに信じてしまいがちなテルマ（Geena Davis）と、勝ち気だが触れられたくない過去を持つルイーズ（Susan Sarandon）。性格も生き方も異なる2人だが、ストーリーが展開するにつれてその役割や個性が時に入れ替わるように変化していく。遂には揃って大胆無敵になり、女だからと侮る男どもを蹴散らしていく。
男性キャラクターがダメンズどころではないクズ野郎ばかりの中、ハル刑事（Harvey Keitel）だけが2人を理解しようと努め、同情的。そんな彼の説得を拒み（ハルが男性であることも一因か？）、テルマとルイーズが得た“自由”。経緯や方法、結果が良ろしくない（ように見える）一因は、彼女たちを囲み苦しめる無根拠な男性優位性／男性至上主義にもあろう。
「自宅に電話して、異常を感じたらすぐに切れ」とルイーズに指示されたテルマが夫 ダリル（Christopher McDonald）の猫撫で声を聞いた途端に切る場面がおもしろかった！
