鮭茶漬さん

セマンティックエラー・ザ・ムービー 前編の鮭茶漬さんのレビュー・感想・評価

2.0
日本の俳優業界で無視できない分野として、前々から戦隊シリーズや、2.5次元などが挙げられるが、最近は特に「BL」が欠かせなくなってきている。カップル役を演じた俳優同士のSNSやライブ配信は軒並みバズリ、ファン感謝イベントのチケットは即日ソールドアウト。昔はサブ中のサブカルチャーでしかなかったBLが主導権を握りつつある。その動きは、どうやら韓国でも同じようだ。秀才で決まったローテーション通りに生きる完璧主義者の大学3年生チュ・サンウのもとに、とある卒業にまつわる単位取得の事件が起きたことで、自由気ままに生きる1歳年上の先輩チャン・ジェヨンが現れる、真逆な性格がゆえに時には衝突しながらも、交流を深める2人の物語。その導入部分が、この前半。

正直言えば、前後編に分けるほどの話なのかと思ったりもしたし、それだけの時間を割いた割には、そもそもこの2人は元は異性愛者なのか、バイセクシャルなのか同性愛である前提の話なのかの詳細もないのは些か雑である。「気の迷いだけでノンケがゲイにはならないんだよ、もとからその素質はあたってこと」って、大学時代のゲイが言っていた(自分は芸術学部だった者で周囲にゲイの友達はいたもんで)。
先輩もイケメン風に描かれてるけど、俺にはどう見ても、かまいたちの濱家にしか見えなくて……(笑)
ただ、揉めて喧嘩してで終わってしまうのには長過ぎるかなと感じる。男女の恋愛物語でも、3時間もあれば飽きるし、その前半ずっと揉めてるだけじゃ起伏がない。確かに、好きの反対は無関心と言うけどさ。嫌いの状態で、彼らがどうなるのか、それは後半のお楽しみって、まぁ(どうでもいいっちゃいいんだけど)見てしまうじゃないかね?

※著作権はROCKinNET.comに帰属します、無断転載転用厳禁。
鮭茶漬さん

鮭茶漬さん