ポレポレ

ノスタルジア 4K修復版のポレポレのネタバレレビュー・内容・結末

ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

Amazon Prime Videoで鑑賞。3回目にして完走(初回はアマプラで、2回目はBunkamuraル・シネマ渋谷宮下で😪)。

本作が亡命がテーマであるという考察を予め読んでいたためか、題名や劇中に時々挿まれるモノクロの場面の意味が少し解り、なかなか楽しめた。
最小限の台詞は物語の全体像をなかなか捉え難いが、鑑賞後に考えさせる余地だと思えば苦ではない。……鑑賞の時間帯と心身の状態によっては眠くなるが。
Giuseppe Lanciが撮影監督を務めた、この上無く詩的で美しい長回しのショットの数々! 殊に水の撮り方がいい。
まだまだ解らない箇所は山ほどある。聖母マリア、犬、ドメニコ(Erland Josephson)が漕いでいた据え置きの自転車、エウジェニア(Domiziana Giordano)が見た百足の夢、アンドレイ(Oleg Yankovsky)の鼻血、“将軍”が好きな中国風の音楽、アンドレイが泉で出会った少女アンジェラ、ドメニコの演説とそれを見る大衆の絵画のような配置、「蝋燭に火を灯し、バーニョ・ヴィニョーニの広場の温泉を渡りきる」行い、ラストのモノクロのアンドレイ……挙げたら切りが無い。何回でも鑑賞でき、考察できる本作にはまた挑みたい。
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