パングロス

MY SHINee WORLDのパングロスのネタバレレビュー・内容・結末

MY SHINee WORLD(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

◎K-pop 初心者です。
SHINeeのミノさんは『花郎』の俳優として、キーさんはEnhypen のNI-KI が尊敬する大先輩として、テミンさんはソロアーチストとして、とメンバーのうち3人は認識できるんですが、程度の者であります。
後学のため、音響の良いドルビーアトモスにて拝聴して来ました。
あくまで個人的なメモとして、印象に残ったことなどを記したいと思いますので、シャヲルの皆さま、どうか暖かい眼で大目に見てやってくださいませ。

◯ムソルグスキーの「展覧会の絵」型と申しましょうか、メインの楽曲部分は、デビューの2008年から、途中、メンバーの兵役による休止を挟んで、2023年までの16年間の歩みを各年のステージで紹介していきます。
その間を、プロムナードよろしく、部屋でSHINeeに思いを馳せるシャヲルを女優が演じるシーンと、同じ部屋で、ミノさん、キーさん、テミンさんの3人が過去の活動などを語り合う自然な形の座談会がつないでいきました。

◯SHINeeのメンバーのうち、ジョンヒョンさんが2017年末に自死されたということは、ニュースで知っていました。
以前、某事務所では、SMAPの森且行くんが辞めたあと、過去の映像でも彼がいないことにされるという酷い扱いを受けていましたが、この映画では、そんなことはなく、ジョンヒョンさんの熱いステージを観ることができました。
ただ、ジョンヒョンさんの死については、あまりにショッキングな出来事だったためか、触れられませんでした。

◯テミンさんが兵役中の2022年1月ごろ、うつ病で苦しんでおられ治療を受けていることが報道されていました。
本映画では、そのことが(病名こそ口にされませんでしたが)テミンさん本人から率直に話され、ある意味、安心できました。
今は、冷静に当時のことを振り返れる、ということだし、また隠すことでもない、ということを本人から聴けたからです。

◯BTSは第3世代、SHINeeは第2世代ということもあるのかも知れませんが、楽曲にほとんどラップが入らないことが、かえって新鮮でした。

◯表現が的はずれかも知れませんが、ガッツリ歌い上げ、ガッツリ踊る、といった感じかな。
Hulu のD.U.N.K.の配信で初めて聴いたATEEZに、少し似ているようにも感じました。

◯幕間の座談会が3人なんで気になっていましたが、オンユさんが、2023年から体調不良のため休養されていたのですね。

◯楽曲は、なにぶん不勉強なもので、ほとんど初めて聴く曲でしたが、2023年の「HARD」は流石に聴いたことありました。
以前にも増して誰がセンターとかはなく(テミンさんが一応センター?)、3人とも歌唱、ダンスともに競い合うようにエネルギッシュに演じていて、いちばん感動しました。
楽曲的にも、新しいというか、フィリピンのグループSB19のGENTO に似ているな、と思いました。
メンバーの皆さんが30代になられたと言うのに、最前線に立つ現役感がハンパじゃなかったです。

◯本編112分あったそうですが、何だか、あっという間にエンディングになってしまった感じでした。まさに秒速で駆け抜けたって感じ。
それだけ楽しめた、ってことだと思います。

◯楽曲以外のパートは、わかりやすい日本語字幕がありましたが、楽曲の歌詞についても字幕が欲しかったです。

◯キーさんが、「兵役から帰って来たら、推しカメラ(チッケム)というものが出来ていて、他のメンバーがメインのとき以外も気が抜けなくなった」って言っておられましたね。
K-pop の華みたいな言われ方もするチッケムって、結構新しくてコロナ禍時代の産物なんですね。
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