千年女優

ゴーストバスターズ/フローズン・サマーの千年女優のレビュー・感想・評価

3.0
祖父にイゴン博士を持つ15歳の少女で、現在は家族や初代の面々と共にニューヨークで幽霊退治を担うゴーストバスターズとして活動するフィービー。年齢を理由に活動停止を命ぜられて孤独の中で火災で亡くなった少女の霊メロディと出会った彼女が、巨大な氷力を持つ悪霊ガラッカの復活の陰謀に巻き込まれる様を描いた超常コメディです。

80年代に一世を風靡した『ゴーストバスターズ』を当時の監督アイヴァン・ライトマンの実子ジェイソンの監督でリスタートさせたシリーズ第二弾で、彼自身は監督を退きつつも脚本と製作で残り、好評を得たマッケンナ・グレイスらを続投して、本格復帰した初代と共に往年の舞台NYに戻ったものの批評と興行収入は前作比で伸び悩みました。

元来娯楽大作でなく繊細なドラマを得意とするジェイソンの資質がノスタルジックなジュブナイルとの相性の良さを発揮した前作に対して「シティ・コメディ」に立ち返った本作は畑違いの感は否めません。彼らしい人と霊の少女達の交流も娯楽大作のスケールにかき消され気味ですが、それでもグレイスの魅力が牽引して成立させる一作です。
千年女優

千年女優