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ゴーストバスターズ/フローズン・サマーのJIZEのレビュー・感想・評価

4.0
猛暑に見舞われた真夏のニューヨークを舞台に街を一瞬で凍らせる最凶のゴースト"ガラッカ"に挑むさまを描きだす。フィービーの更なる成長。開幕のNY街中をECTO-1でゴーストドラゴンを追うシーケンスから、フルスロットルで映画のエンジンが加速する。まず無印のビル・マーレイやダン・エイクロイド等の初代ゴーストバスターズたちの集結からシリーズの集大成かつ有終の美を匂わせたが、ふたを開ければ完全に『ゴーストバスターズ/アフターライフ(2022年)』の地続きの続編でした。また『ゴーストバスターズ(1984年)』フランチャイズのシリーズ第4弾。2016年版は第1弾のリブートという位置付けなので除外する。端的に一瞬で何もかも凍らせる最凶のヴィランがすべて美味しい箇所を持ってった印象で、ゴーストバスターズたちの起源やルーツあるいはアッセンブルにあまりピントがあわず立ち返っていないのは、鑑賞前後での予想が乖離してた部分である。また前回に続きマッケナ・グレイス演じるフィービーの成長ストーリーもかなりの比重を占める。もちろん無数のマシュマロマンや屋根裏に身を隠すクライマーの使い方も緩和剤の役目を果たしていて、製作陣わかっている。トレヴァーとスマイリーの屋根裏のシーンのやりとりから何まで含んで5億点がでた。プロット自体の冒険しなささやどこかで観たような図式の既視感、最終決戦の場違い感などシリーズを愛していない者は退屈してしまうシーンがあるかもしれない。ただ、過去作への目配せかつオマージュや分かってる人ほど楽しめる仕掛けが用意されてて真夏ではないが"熱くなる"シリーズのエモーショナルに満ちた快作ではなかろうか。
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