ううむ、ちょっとこれは酷いなぁ。
最初は、平安時代なのに、陰陽寮の役人から学生まで、室内で立ったまま上司の話を聴いているのが、まずあり得なくて呆れた。
もちろん時代劇の基本である、身分差による位取りについても、安倍晴明は身分意識が希薄だという設定だとしても、他の役についても、かなりいい加減。
そんなこんなにゲンナリしていたら、源博雅のセリフといい、徽子女王の泣き言といい、ちょっと信じられないくらい酷いセリフの畳みかけで俳優が気の毒になった。
何だか、最後は何でもありで、真犯人を種明かしされても、全く、なるほど感から程遠かったし。
原作の夢枕獏の小説にしても、岡野玲子の漫画にしても、もっとちゃんとしていたはずなんで、ひたすら脚本も担当した佐藤嗣麻子監督が時代劇に不向きだったということに尽きるんでしょうが。
まぁ、舞楽の安摩のシーンだけは、ある意味ちゃんとしていた分、良かったので、最低点に＋0.2 しときますが。
《参考》
雅楽 舞楽 安摩 二の舞
多度雅楽会チャンネル 2022.12.1
m.youtube.com/watch?v=EFvDjDs2M-I
