【my映画館2024 #22】
“そう、あなた方と違ってね。”
»安倍晴明の生誕1100年を記念し、平安時代に安倍晴明が陰陽師になる前の物語を、原作者の夢枕獏の全面協力のもと映画化。
はい、あの野村萬斎の陰陽師以来の約20年ぶりの新作でもあり、我が県のえさし藤原の郷でのロケ地なので、令和版のグレードアップを楽しみに映画館へ。
うん、安倍晴明の若き日なので、いろいろと抑えた感じで過度な期待はなさらずに…映像にトリッキーな派手さはなく、魔物な怪異系でもなくアクションも少ないので物足りなく感じる人が多いかも。
そう、前日譚ってポジションにしっかりと、呪術メインで欲望に真実と事実を軸に…さらに恋物語を強く絡めての美しくファンタジックな仕上がりで、何だか複雑ながら美味な高級茶を飲んだような余韻。
ちなみにエンドロール後はなく、続編は作ろうと思えば可能で、信じて待ちます。
俳優陣では、やはり山崎賢人…キングダムやゴールデンカムイのような血気はなく、クールに動き回るのも様になる。
染谷将太…相方的存在でいい仕事してます。
奈緒…ヒロインをしっくりこなしてましたね。
安藤政信…尻すぼみがもったいない。
小林薫…流石ではあります。
さらには、國村隼に北村一輝に、村上虹郎に板垣李光人らのサポートも良き。