てるる

ラ・ルナのてるるのレビュー・感想・評価

ラ・ルナ(2022年製作の映画)
4.3
東京国際映画祭2023 ③

ラ・ルナ
そレれは希望の灯火

マレーシアはイスラム教徒が半分以上を占める国。

厳格なムスリムの村長が治める田舎村に都会からやってきたハニー。
ランジェリーショップを開店し、女性たちから支持を得るが、村長は風紀が乱れると反発を始める…。

宗教と変化をテーマにした映画だけど、ユーモアたっぷりで笑えて泣ける素晴らしい映画だった👏

同じムスリム教徒でも、その信じ方は千差万別。
特にこの映画にも出てくる若者たちは信仰もカジュアル。

でも村長のように信仰を押し付けてくる人もいて。
意図的か否かに関わらず、人を従わせるために宗教を利用する輩も。

この映画は宗教そのものを否定するワケではなく、盲信や悪用する人を批判している。

そして変化と進化を恐れぬことの大事さを教えてくれた。
メッセージ性のある作品だけど、映画としてのエンタメのバランスも秀逸。

特にオープニングとエンディングの看板の変化にご注目!

意外にも下ネタがあったのにビックリ。
それがまた笑える感じになってて面白かった。
てるる

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