千年女優

続・猿の惑星の千年女優のレビュー・感想・評価

続・猿の惑星(1970年製作の映画)
3.0
宇宙探索の末に辿り着いた惑星で知性を持つ猿人が持たざる人類を飼いならすあべこべの文明に遭遇し、やがてそれが数千年を経た故郷の地球であると知った宇宙飛行士のテイラー。現地の女性ノバと彷徨う彼が、彼を追って辿り着いたブレントらと共に星に隠された更なる秘密へと迫って途方もない事態に巻き込まれる様を描いたSF映画です。

ピエール・ブールのSF小説を日本で生まれ育ったフランクリン・J・シャフナーの監督で映画化した大ヒット作の続編となる1970年公開作品で、二匹目のドジョウを狙う20世紀フォックスが続投を断ったシャフナーに代わってテッド・ポストを監督に指名するも右往左往する物語に評価は賛否両論へと分かれて興行成績も前作から後退しました。

脚本もロッド・サーリングに逃げられ、一度は原作者プールに依頼をするも地味さを理由に却下し、前作での視覚的インパクトを求めるあまりアメコミにキューブリックと節操なく手を出します。過剰な要素を整理できぬまま全てをポイしますが、それはそれで歪な魅力がある気もしないでもない残酷な天使のテーゼが聞えてきそうな一作です。
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