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違う惑星の変な恋人のLifewithmoviesのレビュー・感想・評価

違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)
2.8
第36回東京国際映画祭アジアの未来部門出品。ですが、なぜ選出されたのか、個人的には少し不思議な作品。長編3本目までの部門なので、相対的に日本の新人監督作品が弱かったのだろうか。
中島歩をはじめ、俳優部は莉子、筧美和子と良き演技で、作品を支えている。
作品は、お互いが異なる恋愛価値観の4人が、それぞれ別の人を好きになり、という四角関係を映画いているが、それ以上の部分があまりない。今泉力哉監督のような会話劇かというと、思っていることをストレートに登場人物が語るため、今泉作品のような、思っているのにうまく伝わらない、ということは起きない。言葉として伝わっても、振り向いて貰えないだけ。ただ、それを繰り返す会話劇が続くので、笑えないし、表層的な会話にしか感じなかった。同時代的かなと感じるのは、伝わらないことに対して、4人とも、あまり情熱的というか、感情の高ぶりが起きず、冷めているようにすらみるのは、現代の恋愛観なのかなと。そのあたりが評価されたのだろうか。タイトルで「惑星」と表現しているので、登場人物はすべて「宇宙人」という設定なのだろうか。
2024年2月2日@アップリンク京都
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