ヤマニシ

異人たちのヤマニシのネタバレレビュー・内容・結末

異人たち(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

 ビビットな色彩やエレベーターの合わせ鏡とか、おしゃれなビジュアルが楽しい。ちょいちょいホラー的な演出が入るのが幻想的な雰囲気に拍車をかけていてよかった。幼くして両親を亡くした主人公が両親に再会し、幼いころに十分に得られなかった両親の愛情を与えられるストーリー。両親は自身の子供として扱ってはいるが、主人公は成長した大人として抱えている悩み、特に両親を早くに亡くし他人と深く交わってこなかったことや性的マイノリティゆえの孤独を親に打ち明けているあたり、大人になっても悩みを聞いてくれる頼れる大人は欲しいんやなと思った。童心に帰りたいというか、主人公にとっては親に甘える経験が不足しているからこその欲求なのかもしれないけど。両親に孤独を癒してもらって独り立ちできるようになった後は、恋人の孤独(一人で死んでいく孤独)を和らげる立場になるという主人公の成長?ストーリーもよかった。
 しかし、洋画はカジュアルにマリファナ使うなぁ。正直ドン引きしたが、洋画だとあまりにも当然のように出てくるので普通に流通してるもんなのか?あと濡れ場のシーンが個人的にはキツイ。どんだけ耽美的に描いていてもおっさん同士の絡みは男性である自分から見ればあんまりキレイな絵面ではないので。
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