このレビューはネタバレを含みます
感情をどう処理していいかわからなくなる。えー！が感想…
原作未読、異人たちとの夏も未鑑賞だから比較はできないけど、本作で主人公アダムをゲイの設定にしたことは意味があるなぁと感じる。幼い頃に両親を失い孤独に生きてきたことと、同性愛者として恋をすることのハードルの高さゆえの苦悩が二重にアダムにのしかかり、昔のままの両親に会えるという夢のような出来事に依存させる。
両親の外見は当時のままだけれど、きちんと大人になったアダムを受け入れていて、自分たちが亡くなっていることも知っている。これがドラッグによるアダムの幻覚なのか、それとも精神的な病から来るものか、またはホラーなのか、現実なのか夢なのか最後までわからない。
登場人物が異様に少なくて客観的視点がないし、アダムがこの不思議な出来事をさらっと受け入れているのも違和感。
ただ両親とのシーンは泣ける。テレビから流れるペットショップボーイズの曲の歌詞がまたなんとも…
ジェイミー・ベルのお父さん素敵だった…なんて素敵な両親なんだろう。幼い息子をひとりぼっちにしてしまったことを悔やむあまり幽霊になって現れたのかという単純な読みをしてしまったけどそうでもなさそうだな。
あとハリーはだいぶ前に亡くなってたということだと思うんだけど、親しくなってもハリーの部屋には入ったことなかったんだなという別に重要じゃないところが気になってしまった。で、結局どうなったのかわからずじまいだし。
とりあえず原作読みます…
